映画 #919『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』

 

『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(2014年・アメリカ)

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原題:Love & Mercy

監督:ビル・ポーラッド

出演:ジョン・キューザック
   ポール・ダノ
   エリザベス・バンクス
   ポール・ジアマッティ
   ジェイク・アベル
   ケニー・ウォーマルド
   ブレット・ダヴァーン
   グレアム・ロジャース  ほか

上映時間:2時間2分

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【あらすじ】

1960年代、カリフォルニア。夏とサーフィンの歌が大ヒット、ザ・ビーチ・ボーイズは人気の頂点にいた。だが、新たな音を求めてスタジオで曲作りに専念するブライアン・ウィルソンと、ツアーを楽しむメンバーたちの間に亀裂が入り、威圧的な父との確執も深まり、ブライアンは薬物に逃避するようになる。心血を注いだアルバムの不振をシングルで挽回するが、新作へのプレッシャーから心が完全に折れてしまう。

それから20余年、彼に再び希望の光をもたらしたのは、美しく聡明な女性メリンダとの出会いだった。
しかし、惹かれ合う二人の間に、ブライアンのすべてを管理する精神科医ユージンが立ちはだかる。メリンダの協力のもと、遂にブライアンは自分の本当の歌を取り戻すために立ち上がるのだが──。

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ザ・ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソン公認、その知られざる半生を初映画化!「サーフィン・U.S.A.」「素敵じゃないか」「グッド・ヴァイブレーション」などの数々の名曲も登場!

1980年代のブライアン・ウィルソンジョン・キューザックが、1960年代のウィルソンをポール・ダノがそれぞれ演じる。第39回トロント国際映画祭にてプレミア上映された。

 

時代を越えて愛され続けるザ・ビーチ・ボーイズの音楽的評価は絶対的なものであり、なかでも発表当時は斬新すぎてファンや評論家を戸惑わせたアルバム「ペット・サウンズ」は、現在ではポピュラーミュージック史上不世出の傑作と称えられ、後世のミュージシャンに多大な影響を与え続けている。

世界中を幸せにする美しいメロディーを生み出す"天才"が抱えていた、知られざる孤独と苦悩とは…? 名曲誕生の陰にあった、ブライアンが抱える孤独や苦悩をリアルに描くことで、本編に流れる曲の深みをより感じることができる。それらの曲を作っていた時、ブライアン自身は、決してハッピーではなく、それどころか、彼の魂は苦悩に引き裂かれ、極限まで壊れていた…。

 

ジョン・キューザック(『ハイ・フィディリティ』)&ポール・ダノ(『リトル・ミス・サンシャイン』)が、ブライアン・ウィルソンを二人一役で演じる。ポール・ダノは、精神的に混乱と変調をきたしていくという難しい役どころに身を投じ、リアルかつ切ない圧巻の演技で絶賛された。

一方のジョン・キューザックは、人生は失くしたがピュアな心は失くさなかった、愛すべき"駄目な僕"を、哀愁とユーモアを添えて演じた。

 

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アカデミー賞作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』のビル・ポーラッドが描く、良質な伝記ドラマ。

 

 

ジャンル:伝記

個人的満足度:☆★★★★