『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1981年・アメリカ)
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原題:The Postman Always Rings Twice
監督:ボブ・ラフェルソン
出演:ジャック・ニコルソン
ジェシカ・ラング
ジョン・コリコス
マイケル・ラーナー
ジョン・P・ライアン
アンジェリカ・ヒューストン
ウィリアム・トレイラー ほか
上映時間:2時間3分
【あらすじ】
南カリフォルニアの寂れた街。道はずれに建つカフェ兼ガソリンスタンドに立ち寄った流れ者フランクは、調理場の中の艶かしい女性コーラに心を奪われる。彼女の夫であり店主のニックは、フランクの下心に気付かぬままスタンドの店員として彼を雇い入れる。ニックの留守を狙ってフランクは激しくコーラに言い寄る。彼女もまた、ニックとのつまらない毎日に耐えられなくなっていた……。
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何をやっても許される。1度目なら。罪を見逃してもらえるのも、1度まで。
大恐慌時代のアメリカを描いたジェームズ・M・ケインの同名小説を原作に、アカデミー賞受賞俳優ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングが、むせ返るような激しい熱演を繰り広げる。4度目の映画化となる本作では、脚本をデヴィッド・マメット(『評決』)、監督をボブ・ラフェルソン(『ファイブ・イージー・ピーセス』)が担当、結ばれるべき─"呪われた"─宿命の男女のエロスと執念を見事に捉えた。共演陣にアンジェリカ・ヒューストン、マイケル・ラーナー、ジョン・コリコス、クリストファー・ロイドらを配した、人間の性をあぶり出す問題作。
ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングという二大演技派スターが、体当たりの演技で挑んだ本作。過去の映画化では考えられなかった、人妻と流れ者の大胆なセックスシーンなどが話題となった。フィルム・ノワールの雰囲気たっぷりの犯罪映画に仕上がっている。
ジャンル:クライム
個人的満足度:☆☆☆☆☆