映画 #883『ダーティハリー』

 

ダーティハリー』(1971年・アメリカ)

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原題:Dirty Harry

監督:ドン・シーゲル

出演:クリント・イーストウッド
   ハリー・ガーディノ
   アンディ・ロビンソン
   レニ・サントーニ
   ジョン・ミッチャム
   ジョン・ラーチ
   ジョン・ヴァーノン
   メイ・マーサー
   リン・エジングトン
   ルース・コバート
   ウッドロー・パーフリ
   モーリス・アージェント
   ジョセフ・ソマー
   ビル・コウチ
   ラリー・デュラン
   マーク・ハートセンズ
   デヴィッド・ギリアム

上映時間:1時間42分

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【あらすじ】

白昼のサンフランシスコ。屋上のプールで泳ぐ女性が何者かに狙撃される事件が発生。捜査にあたるのは、いつも汚い仕事をまかされることから"ダーティハリー"なる異名をつけられた市警察の一匹狼、ハリー・キャラハン刑事。やがて"さそり"と名乗る犯人から「10万ドルを渡さなければ市民を殺し続ける」という脅迫状が届く。予告通り、ひとりまたひとりと無差別殺人を繰り返していく"さそり"だが……。

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サンフランシスコを舞台に、職務遂行のためには暴力的な手段も辞さないアイルランド系のハリー・キャラハン刑事が、ベトナム帰還兵の偏執狂的連続殺人犯との攻防を繰り広げるアクション映画。組織と規律から逸脱していくアウトロー的、かつ直情径行で信念を貫徹する性格の主人公をクリント・イーストウッドが演じた。

1970年代のハリウッド・アクション映画を代表する作品の一つであり、その後に撮影されたアクション映画にも影響を及ぼすほどであった。度々シリーズ化され、続編4作品『ダーティハリー2』 、『ダーティハリー3』、『ダーティハリー4』(これのみイーストウッド自身が監督)、『ダーティハリー5』が製作された。

 

本作でドン・シーゲルは1970年代のハリウッド・アクション映画を牽引する存在となった。また、イーストウッドも本作でスターの地位を確立、自身の最大の当たり役となった。愉快犯的無差別殺人や電話で警察やマスコミを翻弄する劇場型犯罪ミランダ警告がなかったためにデュー・プロセス・オブ・ローに反するとして凶悪犯が放免されるなど、当時のアメリカ社会の世相を反映させている。

 

キャラハン刑事はスラングが掛かった複数の決めゼリフを発する。本作品中で銀行強盗犯との銃撃戦後に、犯人に向かって銃を突きつけたまま弾倉中にもう一発の弾丸が残っているかを当てさせるシーンと怒鳴りつけるセリフ「you've got to ask yourself one question:"Do I feel lucky?" Well do ya, punk!(賭けてみるか、"今日はツイてるか?” どうなんだクソ野郎!)」は有名で、アメリカ映画の名セリフベスト100にもランクインした。

 

 

ジャンル:アクション

個人的満足度:☆☆☆★★