『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008年・アメリカ)
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原題:Cloverfield
監督:マット・リーヴス
出演:マイケル・スタール=デヴィッド
マイク・ヴォーゲル
オデット・ユーストマン
ジェシカ・ルーカス
リジー・キャプラン
T・J・ミラー
ベン・フェルドマン
ライザ・ラピラ
クリス・マルケイ
テオ・ロッシ
ブライアン・クラグマン
上映時間:1時間25分
【あらすじ】
ニューヨークのとある高級アパートの一室で、ロブの日本支社栄転パーティーが開催されていた。会場では、出席者のお祝いコメントを撮るため、友人ハッドがハンディのビデオカメラを回している。その時、突如爆音が鳴り響き、建物が揺れる。テロか!?外へ飛び出した彼らの目の前に、何キロも先に立っているはずの自由の女神の頭部が吹っ飛ばされて落下してきた!パニックに陥る市民、出動する軍隊。ハッドのカメラは、信じがたい光景を撮影していく……。
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「LOST」のJ・J・エイブラムス製作によるパニック・ムービー。正体不明の"何か"に襲われたニューヨークの壮絶な一夜を、現場に居合わせた人物の視点から、ハンディカムで撮影されたドキュメンタリータッチの映像で臨場感たっぷりに描く。
巨大怪獣が大都会を襲う古典的な題材をモチーフとしているが、本作は怪獣と軍隊の間で繰り広げられる戦闘ではなく、その傍らで逃げ惑う人々に焦点を当てた擬似ドキュメンタリー作品として仕上がっている。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を髣髴とさせるホームビデオ風の主観映像、『サイン』にも相通ずる情報途絶下のパニック描写により、「リアルタイムの恐怖・不安感」という新たな切り口を怪獣映画にもたらした。また、本編の映像は設定上第三者の手で発見及び開示されたことを窺わせる、ファウンド・フッテージ作品としての側面も併せ持つ。
ハリウッド映画では低予算の部類に入る2500万ドルで製作されたにも関わらず、アメリカでは2008年1月18日の公開時から3日間で興行収入が4000万ドルを突破。1月次公開作品では歴代トップの成績となり、最終興行収入8000万ドルの好成績を記録した。また、日本でも同年4月5日に公開され初登場1位を記録し、最終的に12億円もの興行収入を収めている。
ジャンル:スリラー
個人的満足度:☆☆☆☆☆