『aftersun/アフターサン』(2022年・イギリス、アメリカ)
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原題:Aftersun
監督:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル
フランキー・コリオ
セリア・ロールソン=ホール ほか
上映時間:1時間41分
【あらすじ】
11歳の夏休み、思春期真っ只中のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらせてゆく……。
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点から綴り、当時は知らなかった父親の新たな一面を見出していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。2022年カンヌ国際映画祭での上映を皮切りに話題を呼び、A24が北米配給権を獲得。多くのメディアが"ベストムービー"に挙げるなど、勢いはとどまらず、若くして娘を持つ繊細な父親を演じたポール・メスカルがアカデミー賞主演男優賞のノミネートを果たす(ポールはリドリー・スコット監督が再びメガホンをとる、『Gladiator 2』の主人公・ルキウス役に抜擢されたほどの注目株!)。監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾った、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
多くを語らず、ミニマリスティックな演出で、観る者に深い余韻をもたらす本作は、誰しもの心の片隅に存在する、大切な人との大切な記憶を揺り起こす。もし、あの頃、ひとりの人間として、内なる父を知ることができたなら―――。
クイーン&デヴィッド・ボウイ「アンダー・プレッシャー」、ブラー「テンダー」等のヒットソングに彩られながら、まばゆさとヒリヒリとした痛みを焼きつける、いつまでも忘れ得ぬ一編がここに誕生した。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆☆☆☆