映画 #1395『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』

 

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017年・アイルランド、イギリス)

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原題:The Killing of a Sacred Deer

監督:ヨルゴス・ランティモス

出演:コリン・ファレル
   ニコール・キッドマン
   バリー・コーガン
   ラフィー・キャシディ
   サニー・スリッチ
   アリシア・シルヴァーストーン
   ビル・キャンプ  ほか

上映時間:2時間1分

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【あらすじ】

心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。スティーブンには、もう一人、時どき会っている少年マーティンがいた。マーティンの父はすでに亡くなっており、スティーブンは彼に腕時計をプレゼントしたりと何かと気にかけてやっていた。しかし、マーティンを家に招き入れ家族に紹介したときから、奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、這って移動するようになる。家族に一体何が起こったのか? そしてスティーブンはついに容赦ない究極の選択を迫られる……。

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『ロブスター』『籠の中の乙女』のギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、幸せな家庭が1人の少年を迎え入れたことで崩壊していく様子を描き、第70回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞したミステリー・スリラー。ある理由から少年に追い詰められていく主人公スティーブンを『ロブスター』でもランティモス監督と組んだコリン・ファレル、スティーブンの妻を『めぐりあう時間たち』のニコール・キッドマン、謎の少年マーティンを『ダンケルク』のバリー・コーガンがそれぞれ演じる。

本作の物語は、エウリピデスの「アウリスのイピゲネイア」を基にしている。

 

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カンヌ映画祭で「ある視点」グランプリ受賞『籠の中の乙女』、審査員賞『ロブスター』、そして『聖なる鹿殺し』で脚本賞と見事カンヌで3度の受賞を果たした、いま世界から最高に注目が集まる奇才ランティモス監督。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のコリン・ファレル、オスカー女優ニコール・キッドマンら豪華キャストを迎えた本作は、身勝手な主人公のセリフ、神の目のような見下ろす映像、心理的に追いつめていく音楽、すべてが絡みあい見事なランティモス・ワールドが作り上げられている。はたして『聖なる鹿殺し』が意味するものとは!?

 

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この世界観を形作るのに欠かせないのが、登場した瞬間から只者でない雰囲気をまとう謎の少年マーティン。演じるバリー・コーガンは『ダンケルク』で注目を集めた新進気鋭の俳優。彼は本作で第33回インディペンデント・スピリット賞 助演男優賞を初め、アカデミー賞を賑わす俳優らと共に各賞に名を連ねている。

 

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ジャンル:スリラー

個人的満足度:☆☆☆☆☆